フラメンコ「スペイン人、アーティスト」
アントニオ・ガデス
Antonio Gades
バイラオール、舞踏作者,ダンサー。
1936年、アリカンテ地方のエルダに生まれ。
2004年7月マドリッドにて、数年前から戦ってきた癌のため、帰らぬ人となった。
アントニオ・ガデスはスペインの生んだ世界的に最も有名な舞踊家であり、
舞踊・フラメンコ界の巨匠でもある。1979~1980年にはスペインバレエ団の長を務めた。
ピラール・ロペス舞踊学校で本格的に踊りを学び始め、そこでスペイン民族舞踊である、ナバーラのホタ
(ナバーラ地方の民族舞踊、音楽)、アンダルシアのフラメンコ等あらゆる民族舞踊を習得、
後にクラシック舞踊を加え完結した。ピラール・ロペス舞踊団メインダンサーとなり、
60年代中頃にクリスティーナ・オジョス、ルイサ・アランダ、ホセ・アントニオ、エル・グイト、
エミリオ・デ・ディエゴ、アントニオ・ソレーラ、ホセ・メレセといったアーティストから成る、自身の舞踊団を結成。
数多くの重要な賞や表彰を受けたが、中でも1983年の国家芸術賞の受賞が際立っている。
74年に初演した「血の婚礼」は81年、カルロス・サウラ監督によって映画化。83年の「カルメン」、86年の
「恋は魔術師」とともにサウラのフラメンコ三部作と呼ばれる。映画「カルメン」の世界的大ヒットを受け、
舞台版も世界各地で公演。
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